睡眠時無呼吸症候群を治療する目的
こんにちは。院長の青野です。
「無呼吸かどうか調べてほしい」、「無呼吸の治療をしたい」と外来に来てくださる患者さんの思いはいびきを止めたい、寝ても眠気が取れないためどうにかしたいということだと思います。
もちろんその思いにこたえるために治療は行い、結果改善しているのですが、さらに私たち医療従事者はどのようなことを目的に治療をしているかお話ししたいと思います。
睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に呼吸が何度も止まり、覚醒を繰り返している病気です。
簡単に言うと知らないうちに呼吸が苦しくなり無意識で目が覚めているということです。
なんとなく体に悪い影響があるのは想像できると思います。
常に交感神経が活発な状態となっているため高血圧をはじめとする生活習慣病に密接に関わっています。
睡眠時無呼吸症候群を治療することで、高血圧が改善するという報告もあります。
また体重が重いこととも少なからず関係しているため、睡眠時無呼吸症候群の治療に関心を持っていただくことにより食生活の改善、運動習慣の獲得をできればと思っております。
睡眠時無呼吸の治療はいびき、眠気だけの解決だけでなく、心筋梗塞・脳梗塞などの大きなイベントを将来引き起こす可能性を少しでも下げられるように治療を行っております。
難しい話ではなく、分かりやすい言葉で説明させていただきますので一度外来を受診していただければと思います。
★ポイント
睡眠時無呼吸症候群の治療の結果、いびき・眠気だけの改善ではなく
高血圧などの生活習慣病の改善や将来の大きな病気の発生を予防する効果があります。
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