不整脈
外来を受診される患者さんの中には、「私は不整脈と言われたことがあります。」ということで受診される方が結構いらっしゃいます。
実は不整脈とは、心拍数が一定でなく、リズムが乱れた状態を指し、病名ではありません。つまり不整脈の中には様々な種類の病気があり、経過観察でよいものから緊急で対応が必要なものまで、さまざまなものがあります。
ここでは症状から具体的な対応まで解説させていただきます。
1. 不整脈はどんな症状?
動悸、めまい、失神、胸部違和感、息切れ、胸痛など症状のあるものもありますが、症状が全くなく、健康診断で初めて不整脈を指摘される場合もあります。
2. 不整脈が起こる原因は?
不整脈が起こる原因には、様々なものがあります。
・生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満)
・心臓の弁の構造異常
・過労、ストレス
・喫煙
など
3. 不整脈は3種類に分けられます
脈の感じ方により3種類に分けられます。
・頻脈性不整脈・・・脈の速くなるもの
・徐脈性不整脈・・・脈の遅くなるもの
・期外収縮・・・・・脈が飛んだりするもの
4. 不整脈の具体的な病名は?
不整脈にはいくつかの病名がありますが、代表的なものは以下の3つです。
・上室性期外収縮
・心室性期外収縮
・心房細動
5. 不整脈の検査方法
当院では以下のような検査を行い、不整脈の診断をいたします。
・胸部レントゲン検査
・12誘導心電図検査
・24時間ホルター心電図
・心臓超音波検査
6. 不整脈の治療方法は?
治療は抗不整脈薬など、投薬によって、不整脈を抑えたり、脈拍をコントロールしたりする治療が一般的ですが、それぞれの不整脈の状態により治療法は異なります。
検査の結果を踏まえ、適切な治療を行ってまいります。