心臓超音波検査
「心エコー」という言葉、聞いたことあるという方も多いと思います。
エコーとは「超音波」のことで、人間の耳に聞こえないほど高い音波(超音波)を臓器に当て、跳ね返ってくる反射波を映像化し、臓器の状態を調べる検査です。
「心エコー」とは「心臓超音波検査」のことで、循環器内科では心臓の他、頸動脈(首)、下肢血管などのエコー検査を必要に応じて行っています。
心臓超音波検査(心エコー)で何がわかるの?
心臓は上の図の通り4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)とそれを仕切る4つの弁(三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁)、筋肉で出来ている血液を送り出すポンプです。
超音波を用いて観察することにより様々な情報が得ることができます。
- 心臓の筋肉そのものの動き
- 弁の動き、弁の形
- 異常血流がないか(逆流など)をカラードップラー法を行い血流を映します
- 心臓の筋肉に穴が開いていないか
どういった場合に検査の対象になりますか?
- 症状
動悸、息切れ、むくみ、失神など
- 具体的な病気
心不全、狭心症、心筋梗塞、心筋症、肺塞栓症など
心臓、肺が由来となる様々な症状が対象となります
その他明らかな症状がなくても
- 糖尿病のある方
- 心電図に異常がある方
- 心雑音が指摘された方
に心臓超音波検査を行う場合があります。
当院からお伝えしたいこと
心臓超音波検査(心エコー)の特徴は、
- 20分くらいの短時間の検査
- 心臓の場合は食事の制限が必要はない
- レントゲンと違い、被曝しない
上記のように、患者さんの負担は少ないにも関わらず、得られる情報が多いというのが大きな特徴です。
心臓由来の症状のある患者さんには考慮していくべき検査と考えております。
まだ一度も受けたことのない方はぜひ医師にご相談ください。
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