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軽度認知障害(MCI)

「最近もの忘れが増えた…」

「計算が遅くなった…」

など、自分が認知症ではないかと不安に思われている方もいらっしゃるかと思います。

ここでは認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)についてお話ししたいと思います。

軽度認知障害とは

MCIとは 「Mild Cognitive Impairment」 の略です。
正常と認知症の中間ともいえる状態を指し、日常生活への影響はほとんどないため、認知症とは診断できません。

物忘れがすべて認知症というわけではありません。

日常生活に不都合が生じる物忘れを起こしている場合認知症という病名が付くことになります。

認知症は実際発症する20年も前から脳には変化が表れていることが知られております。

つまり認知症と病名のつく前段階の軽い物忘れ、日常での不都合が生じている場合が軽度認知障害と呼ばれております。

 

加齢による物忘れと認知症の違い

冒頭でも書きましたが、「最近もの忘れが・・・」という方は、加齢によりみんなに起こる生理的な物忘れである可能性が高いです。

認知症と、加齢による生理的な物忘れ の違い下記のようになっております。

  加齢(生理的) 認知症(病的)
体験したこと 一部を忘れる
例)朝食のメニューを忘れる

体験がスッポリ抜ける
例)朝食を食べたことを忘れる

物忘れの自覚 ある
(言われたら思い出す)
なし
(言われても思い出さない、記憶にない)
新しいこと 記憶できる 記憶できない
日常生活 支障なし 支障なし
症状の進行 徐々にしか進行しない 進行する

 

軽度認知障害と診断されたら?

軽度認知障害(MCI)と診断された方のうち、

1年で約10%5年で約半数が認知症に進行することが知られております。

しかしながら適切な対応をすると30%程度の方の認知機能が回復し年齢相応の機能を取り戻すこができます。

 

軽度認知障害を調べる検査はありますか?

●医師による診察、問診

採血により、アルツハイマー病の病態進行にかかわるたんぱく質を測定することでリスクを評価することが可能です。
(本検査は自費の検査です 当院でも今後導入予定です)

 

どのような治療がありますか?

状態によっては薬による治療は可能ですが、薬の適応が複雑であるため本ページでは割愛します。
詳しくは医師にご相談ください。

簡単に取り組める治療

生活習慣の改善 
  • バランスのよい食生活
  • 適度な運動
  • 禁煙・節酒
社会とのかかわり
  • 友人との会話
  • 地区の行事に参加(清掃活動など)
  • 運動

 

お伝えしたいこと

生活習慣病を治療することにより、認知機能低下を予防することができます。
当院では生活習慣病の治療、地域介護サービスとの橋渡しなどに力を入れております。
また、認知症のリスクを評価できる採血検査(自費診療)を導入予定です。

「なんか最近物忘れがひどくなった・・・」などの症状があればご相談ください。

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