頚動脈超音波検査
生活習慣病は動脈硬化を起こすことは広く知られていると思います。
ではその動脈硬化というものはどのように評価するのでしょう?
それを可能にする検査の1つが頚動脈超音波(エコー)検査です
ここではその頚動脈エコー検査について説明したいと思います。
頚動脈エコーで分かることは?
頚動脈エコー検査とは、頚動脈のリアルタイムな血流の流れを測定したり、血管壁の状態を観察することができる検査です。
検査の際、計測可能な頚動脈の血管(内膜中膜複合体肥厚度)の厚さを測定し、全身の動脈硬化の指標の一つとします。
内膜中膜複合体の厚さが1.1mmを越えると動脈硬化がありと診断します。
また首の血管を直接見ているため限局性の肥厚(プラークと呼びます)を見つけることができます。
プラークが首の血管にある方は全身の血管に動脈硬化があるのではないかと疑う手掛かりになります。
頚動脈エコーをお勧めする方
- 脳卒中の既往のある方
- 狭心症
- 心筋梗塞の既往のある方
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 高血圧
- 肥満
お伝えしたいこと
頚動脈を観察することにより全身の動脈硬化の程度をある程度予測することが可能です。
動脈硬化のリスク、脳梗塞、心筋梗塞になったことのある方は積極的に受ける検査であると考えております。
心臓超音波検査と同じく20分位の短時間の検査、食事制限は不要、被ばくもなく負担が少ないにも関わらず、得られる情報が多い検査です。
興味のある方は適応も含めかかりつけ医に相談してください。
当院でも適応となる患者さんには積極的に検査を行い、今後の治療の手掛かりとさせていただきます。
その他のエコー検査