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閉塞性動脈硬化症

歩くと足が重くなる病気は?

なんだか歩くと足が重くなりるけど、少し休むと改善するという症状にお困りの方はいらっしゃいませんか?
年齢のため、腰が悪いからと様子を見ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その症状は、足の血管の動脈硬化からくるものかもしれません。
今回は足の動脈硬化の病気「閉塞性動脈硬化症」についてお話しさせていただきます。

閉塞性動脈硬化症とは?

足の血管が細くなったり、詰まったりすることにより足に十分な栄養、酸素を届けることができなくなる病気です。

症状はどのようなものがありますか?

閉塞性動脈硬化症は症状に合わせて以下4段階に分類されます。

Fontaine 分類
Ⅰ度 無症状
  • 下肢の血管に細くなっているところはあるが明らかな症状は無いもの
Ⅱ度 間欠性跛行
(かんけつせいはこう)
  • 一定の距離を歩くと足が重くなり、締め付けられる痛みがある 休むと徐々に改善する
  • 階段をのぼるなど負荷のかかる動作を行うと特に足がつらい
Ⅲ度 安静時疼痛
  • 特に足を使っていなくても足が重い感じがする、痛みがある
Ⅳ度 潰瘍・壊疽
  • 足の指が黒くなっている
  • 傷が治りにくく、潰瘍になっている

 

閉塞性動脈硬化症の原因は?

他の動脈硬化と同様に、喫煙や高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病が主な原因となります。
特に喫煙は、閉塞性動脈硬化症を悪化させます。

どのような検査を行いますか?

上記のような症状があり、閉塞性動脈硬化症が疑われた場合まず行われる検査は以下の通りです。

ABI検査(血圧脈波検査)
血圧脈波検査装置_vs2500

血圧脈波検査装置

ABI検査(血圧脈波検査)とは、腕と足の血圧を同時に測り、比較するものです。
通常は足の血圧が高いのですが、足の血管に異常があれば足の血圧が低くなります。

下肢動脈エコー検査(超音波検査)

ABI検査で異常があり、足の血管の血流障害が疑われる場合は、エコー検査(超音波検査)を行い、正確にどの場所に血流障害があるか評価します。

超音波検査機器

どのような治療が行われますか?

生活習慣の改善 
    • 禁煙
    • 体重コントロール
    • コレステロール、中性脂肪のコントロール
    • 運動習慣
薬物療法
    • 生活習慣病に対する薬物療法
    • 血液をサラサラにする薬の内服
その他

適応があれば血管の細い部分、閉塞している部分に対するカテーテル治療、バイパス手術が選択されることもあります。

当院からお伝えしたいこと

足の血管に動脈硬化に伴う異常があるということは、その他全身の血管に病気がある危険性があります。

全身の動脈硬化の評価、生活習慣の改善などクリニックでは様々な提案が可能となっています。一度相談してみてはいかがですか?

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