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睡眠時無呼吸症候群

いびきがひどい? 寝ているときに呼吸が止まってる??

睡眠をとることは日常から切り離すことはできない重要なものです。すべての心と体の健康のもとになってるといっても過言ではありません。

皆さんはご家族、パートナーに「いびきがひどいんじゃない」、「呼吸が止まっているのではない」と指摘されたことはありませんか?

最近は睡眠時無呼吸症候群という病名も浸透してきてご存じの方も多いと思います。

まさに、”ひどいいびき”、”寝ている時に息が止まっている” という症状はこれが疑われます。

放置しておくと様々な病気を引き起こし、生活に支障が出てくることが知られております。

睡眠時無呼吸症候群は、簡単な問診・検査で病気を診断でき、様々な治療法の選択が可能です。それについてじっくりお話ししたいと思います。

  1.  睡眠時無呼吸症候群にはどんなものがあるの?
  2.  どのような症状がでると疑われるの?
  3.  睡眠時無呼吸症候群、その原因や悪くする因子は!?
  4.  どんな検査したら分かりますか?
  5.  治療はどのようなことをしたらいいの?
  6.  睡眠時無呼吸症候群のリスク

 

1. 睡眠時無呼吸症候群にはどんなものがあるの?

睡眠時無呼吸症候群にはいくつかの種類があります。

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
    世間一般でSASといわれているものはこちらの場合を指しています。呼吸の通り道が狭くなったり、閉塞したりすることによって起こります。

  • 中枢性無呼吸症候群
    気道閉塞、狭窄を伴わない換気の障害がある病態

  • 上二つの病態の混合したもの

 

2. どのような症状がでると疑われるの?

    • 夜中に呼吸が止まっている
    • 夜間の窒息、息苦しさ
    • いびきがひどい
    • 何度も目が覚める
    • 時間は寝ているのに日中の眠気、集中力が続かない
    • 朝の頭痛
    • 居眠り運転をする

上記のような症状のある方は、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。

 

3.  睡眠時無呼吸症候群、その原因や悪くする因子は!?

寝ているときに筋肉に力が入らなくなっているため空気の通り道(気道)が狭くなったり、閉塞したりすることによって起こります。

最大の要因は肥満です!

首の周りについた脂肪が気道を狭くします。
加齢により有病率が高くなることも知られています。

男性のほうが女性と比較し2倍から3倍の有病率!
顎の形も関係しています。

4.どんな検査したら分かりますか?

まず質問用紙を用いた眠気の自己評価表(エプワース眠気尺度ESS)をつけていただきます。

そうすることにより診察前に無呼吸の程度がどのくらいのものか知ることができます。当院でも可能であれば事前に質問票に答えておいていただけるとスムーズに診察に入ることができます。
問診を行った上で、強く睡眠時無呼吸が疑われる場合は下記の検査へと進んでいきます。

<睡眠モニター>
    • 簡易睡眠検査
      手の指や鼻の下にセンサーを付けて検査を行います。自宅で可能なため通常の睡眠をモニターすることができ、入院して行わないためコストは下がるなどの利点があります。当院でも簡易検査を導入し行っております。

    • 睡眠精密検査
      脳波などを含めた様々な指標をモニターすることにより、最も正確に睡眠を評価できる検査です。しかし検査可能な施設が限られている、入院して行わなければならないという制約があります。必要な場合は大きい病院を紹介させていただきます。

 

5. 治療はどのようなことをしたらいいの?

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は寝ているときに空気の通り道が細くなったり、詰まったりすることにより起こっています。

そのため空気の通り道を確保してあげることが治療の目的になります。

<基本的な対策>
    • 減量
    • 寝る姿勢の工夫
    • 飲酒を減らす 
    • 睡眠薬の調整   など
<重症の場合>

CPAP療法(シーパップ)

寝ている際にマスクを装着し呼吸に合わせて空気を送り込むことにより気道の閉塞を防ぎます。

そんな装置をつけて眠れるの?

と、思われるかもしれませんが適正な圧にコントロールし、マスクのフィッティングを行うことにより、多くの人が快眠を得られています

 

6. 睡眠時無呼吸症候群のリスク

睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満)と密接な関係にあり心筋梗塞、脳卒中などを発症させる危険性があることが指摘されております

適切な検査、治療を行うことによりそのリスクを軽減することが可能です。

心配な方はできるだけ早く医療機関を受診し、早期発見、早期治療を行ってみてはいかがでしょうか。

 

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