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健康診断でコレステロールが高いと言われた!?

[2023.03.28]

健康診断で「コレステロールが高いですね」と言われたことはありませんか?

コレステロール値が正常の範囲外となり、
「要経過観察」「要再検査」という結果が出ても、特に自覚症状もなく「まあいいや」と放置している方も少なくないと思います。

一体「コレステロールが高い」ってどういうことなのでしょう??

今回は脂質異常症(高コレステロール血症)の定義や、用語について解説したいと思います。

脂質異常症の診断基準は?

最初に脂質異常症の診断基準を示させていただきます。

LDLコレステロール
(悪玉コレステロール)
140mg/dL以上 高LDLコレステロール血症
120~139mg/dL 境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール
(善玉コレステロール)
40mg/dL未満 低HDLコレステロール血症
トリグリセライド
(中性脂肪)
150mg/dL以上
(空腹時採血)
高トリグリセライド血症
175mg/dL以上
(随時採血)
Non-HDLコレステロール 170mg/dL以上 高non-HDLコレステロール血症
150~169mg/dL 境界域高non-HDLコレステロール血症

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット

上記のいずれか一つを満たせば脂質異常症と診断されます

 

そもそもコレステロールの体内での役割は?
どうやって作られるの?

悪者のように敵視されているコレステロールですが体にとっては不可欠なものです。

コレステロールは細胞膜、ステロイドホルモン、胆汁酸、ビタミンDを作る働きをしています。

2~3割は食事で摂取、残りは糖や中性脂肪を原料として肝臓などで合成され、その量は一定になるように体内で保たれています。

 

では次に、それぞれの用語について解説していきます。

 

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)とは?

LDLは全身にコレステロールを運ぶたんぱく質の乗り物です。

肝臓から全身にコレステロールを運び、余ったものは血管に入り込み動脈硬化の原因となります(そのため悪玉コレステロールと呼ばれます)。

HDLコレステロール(善玉コレステロール)とは?

HDLはLDLとは逆で、全身からコレステロールを肝臓に運んでくる乗り物です。

全身で余ったコレステロール、血管についたコレステロールを回収し全身の動脈硬化を抑制する働きがあります(そのため善玉コレステロールと呼ばれています)。

>> 善玉コレステロールを上げる3つの方法

 

中性脂肪とは?

中性脂肪は、運動を行う時のエネルギーとして使われたり体温を一定に保つなどの役割をしています。

過剰に増えると皮下脂肪、内臓脂肪として蓄えられ動脈硬化の原因となります。

non-HDLコレステロールとは?

総コレステロールからHDLコレステロールの値を引いたもの。

LDLコレステロールを含めたすべての悪玉(動脈硬化のリスクとなるコレステロール)の量を含んでいる値です。

 

今回は脂質異常症の定義、その用語の解説をさせていただきました。

次回はそれぞれのコレステロールの目標値、治療方法についてお話させていただきます。

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