ダイエットに運動は本当に有効か?
こんにちは。院長です。
だんだん暖かい日が多くなり、薄着で過ごせる季節となりましたね。
春だし、夏も近づいてくるし、そろそろダイエットのために運動しなきゃと思っている方は、多いのではないでしょうか?
今回は、「ダイエットに運動は有効なのか?」ということについて、私の経験を元にお話ししたいと思います。
私のダイエット経験
まず最初に、
私の経験上、体重を減らすために運動は有効であり、必要であると考えております。
私は7年ほど前、健康のためにダイエットしようと思い運動を始めました。その結果20kg以上の減量に成功しました。
多少の体重変動はありますが、今も運動を継続していることもあり、大きなリバウンドなく維持することができています。
運動しているのに体重が減らない?
20kg以上のダイエットに成功しましたが、運動していたからといって、ずっと体重が落ち続けたわけではありません。
- はじめは体重がみるみる減るが、だんだん減らないどころか運動をしていても増えることもある
- 運動時間を増やさないと体重の維持が難しくなる
- 運動をやめずに、ずっと継続しておかなくてはならない
- 食事も気にしておかないと全く体重が減らなくなる
消費カロリーは増えているはずなのに、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
不思議ですよね。
実際医学的観点からはこれは正しいのか、調べてみました。
ダイエットに運動は有効か?
結論から言うと、ダイエットに運動は有効であると言えます。
しかし、運動だけでは減量を続けることが難しくなるとの報告があります。
「減量と減量後の体重維持に必要な活動量」を米国スポーツ医学界では以下のようにまとめてます。
運動し始めは週150分の運動で1年で約2kgの減量が達成できるが、
その後は減量せず、運動量を増やさないと減量は難しくなる
つまり
一旦目標体重を達成しても
運動を継続しないと体重が増加する可能性が高い
と、報告されています。
運動を週150分(例えば1日30分を週に5日間)1年続けたら、その後は1日あたりの運動量を増やさないと減量が難しくなると言うのです。
1日30分なら続けられても、1時間の運動となると、なかなか時間も取れず、継続できなくなることが多いでしょう。
そうなると、運動のみで体重を維持することはきわめて難しく、
運動に加え、適切な食事のコントロールが重要になってくることがわかります。
ダイエットについて伝えたいこと
ダイエットが必要な患者さんに、私がいつも伝えていることは
- いきなり激しい運動はしないでください
- きつい食事制限は行わないでください
この2つです。
重要なのは、
少しずつでもいいので継続すること
だと思っているからです。
そして、最終的に目標体重に到達したら、
体重維持のために必要なのは 運動2・食事8 とお伝えしております。
体重が増えてきて気になるな、という方は
焦らず、少しずつ運動をし、食生活を改善してみるのはいかがですか?
次回は運動の継続のために「どのような運動を選ぶとよいか」について書いてみたいと思います。